プログラマのスキル

最近、やねうらおさんのところで話題になってましたが、会社としては当然、個人のスキルに頼るようなことはやりたくない。マンパワーが不足したら派遣会社に電話の1つもかけてこと足りる、それが好ましい。仕事をやっていく上では忙しいときもあれば、暇なときもある。社員の場合は、増やしたり減らしたりは簡単に出来ないので、派遣で済めばそれに越したことがない。問題はそのような体制で維持できる技術レベルがどの程度で、自社がその技術力で勝負できるかだ。例えば、ウチの場合、ソフトだけで仕事をしている。もちろん、ソフトを動かすにはハードが必要だがハードは他社製品なので、価格面で動かせるのはソフトの部分だけである。もし、大手メーカーとコンペになり、大手が自社サーバーをただ同然の価格で出してきたら、ウチは価格を落として採算ギリギリで出すしかなくなる。少ない工数で魅力的な機能を提供しなければならないかもしれない。プログラマのスキルがモノをいうのは、通常の状況ではなく圧力が掛かっている状況である。この場合、予想以上に個人差が出てしまう。遅々として進まない進捗に業を煮やして人を投入したとしても、人海戦術は上司が思っているほど効果がない。極端な例を挙げれば1人月の仕事を20人で作業すれば、1日で終わる。なんてことはない。仕事によってはそういうものもあるが、体力勝負が出来るのは1部の大手であり、小さいところがこんな仕事に手は出せない。

「ウチには技術力がないので、この仕事は取りに行かない」という営業活動が可能ならいいのですが、競争相手がいる限り間違いなく無理をし、歪みをどうにかしなければならなくなる。

余談、人海戦術の効果の目安としては、人数が多くなるとコミュニケーションに時間を取られるため、3人チームで2人分。9人3チームで2チーム分。つまり4人分程度の効率と、モノの本に載ってた。