ツールの下の平等

生産性は本当に上がっているのか?(やねうらおさんのとこより)


上がっているのは確か。だが、プログラマ心理的負荷が増えている気がしないこともない。言語がより高レベル(人間寄り)になり、ライブラリが充実し、面倒なことはツールや統合環境が代わりにやってくれる。プログラマの書くコード量が格段に少なくなり、その替わりにライブラリやツールの使い方を覚える負担が多少増えた。トータルで見れば圧倒的にプラスのハズだ。自分でアルゴリズムの本をひっくり返して読んだり、俺ルーチンを編み出さなくて良いのだから。だが、これには条件がある。例えば人の何十倍の生産性のあるプログラマがいたとする。彼は10倍早くコーディングし、バグは人の10分の1だ。しかし、WordやExcelなどのアプリを使ってドキュメントを書くことも10倍早い訳ではない。プログラミングのエキスパートになればなるほど、ツールによるコーディング量の減少よりもツール習得のコストの方が(相対的に)高価になってくる。自分で自由にならなものが増えるのは重荷でしかなくなるのだ。

私は当然、生産性は良くなっているよなーって人。(笑)